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ネットしてもひとり+ [雑感]

「咳をしてもひとり」って誰の言葉だっけと調べたら、尾崎放哉だった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E6%94%BE%E5%93%89

たとえばhatenaなんかでは「非コミュ」「モテ/非モテ」なんて話題がけっこう盛り上がってたりするのだけど、そういう記事をちっと読んでて思うのは、きっと読み手(ばかりでなく書き手)は

「あっ、このブログの人、わたしと同じようなこと考えてる」

ってな気持ちになるんだろうけど、しばらくそのブログを追いかけていると、

「やっぱり、この人はわたしと同じではないんだね」

ってな「これまで生きてきて充分すぎるほど知っている」ことをあらためて知らさせるところがあり、孤独感が強まったりするんだろうな…って他人事のように書いているが、私にもそういう経験がある。

前述の区別なら私は「非コミュ」「非モテ」とかになるんだろうけど、私を含めそういう人たちがまたそういうことで分岐していくさまは、なかなかにイタイ。

〈私≠他人〉という区別は、「非コミュ」「非モテ」ほどよく知っているはずで、だからこそそういう期待をヘンにもってしまったりするわけであって、ここにもまた悪循環があったりする。仲正さんが書いているように、「みんな」は追いかければ追いかけるほど遠のいていくのであった。。。

「このブログも充分メンヘル系じゃないか?」と思う人は思うのだろうけど、私が日ごろから思っていることをぶちまけたら、はっきりいって目も当てられないほどひどいことになる。ネットにはそういうことをぶちまけている人たちがたくさんいて、そういったブログには「頑張って」とか「死なないで」とかそういう「仲間」がいることもわかっている。で、私はそういう人たちにどうしたってシンパシーを抱いてしまう。

が、前述のようなどこまでいっても〈私≠他人〉という現実を見せられる気がしていて、そういう現実を見せつけられることは私にとっても、そういうサイトを見ている人にとっても嫌だろうなという気持ちがあり、けっこうメンヘルな内心をぶちまけずにいたりする。

だから、どうしても「あっ、このひともけっこう大変そうだな」っていうのが透けて見えるのに、そういう自分を自虐というユーモアでくるんで、あるいはネタとして呈示するブログが私はとっても好きだったりする。「あえて」バカなことを呈示し続けるという倫理的態度が好きなのだ。

このブログは、これまでメンヘル系とお馬鹿系と真面目系のあいだでバランスを欠いたまま運営してきた気がしていて、このバランスを整える/志向ごとに分化させるために、ブログをいったん停止させようかなと思ったりしているのであった。…あれ?こういうことを言いたくて、この文をはじめたんじゃないのになぁ?(笑)。

って長文、失礼しました。

あっ、『紀子の食卓』DVD発売されてますね。まだ観てないかたはどうぞ。ほーんとスゴイ映画ですから。


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